歌うように生きていく

人の心を3ミリ動かせたらきっと少しずつ世界は変わる

バレンタインに考えた、法律の在り方と人の気持ち

こんばんは、お久しぶりです^^

ハッピーバレンタイン!

 

最近もっぱらベッキーさん・清原選手の話題でもちきりで。

昨日のカラオケで流れていたゲスの極み乙女の曲名は「両成敗でいいじゃない」

なんだかとっても絶妙なタイミング。

 

どこのチャンネルでもこの話ばかりで一日中といっても過言ではないし

ニュースアプリでもポップアップが複数回

今日も朝からそんな番組を見て日本って平和だなぁなんて思ったりした。

でも平和かどうかというよりそれが日本経済への影響力を表してるのかな、とも。

芸能界と経済の繋がりの強さはやっぱりあるなと。

でもやっぱり個人の出来事や過去、人の気持ちを大げさに暴くことも勝手に予想して報道する事でもないかな、、と違和感はあるね。

 

そんな事を感じたあと、録画していた「相棒」を見た。

第15話「警察嫌い」2016年2月10日(水)|ストーリー|相棒14

 

警察の捜査に協力する「義務」はないということ

警察嫌いということで書かれているけど、

目撃した情報が例え犯人逮捕という明確な情報であったとしても

警察に対して情報を提供したくないと拒否する権利があるということ。よく刑事ドラマとか、一般的な固定概念だと悪い事を見たら通報!とかいうけどその判断は人道的な物であって義務じゃないんだなって。

容疑者側にある黙秘権と一緒で「言いたくない」という主張が通用しちゃう。

これは一般的な国民の話だけど、今話題の清原選手の薬物の話や最近の幼児誘拐という事件にも繋がってくると思う。

医師法守秘義務刑事訴訟法

清原選手の場合、今回までにも警察から目をつけられていてマークされていたっていう話があったように使用経験は疑われていたらしく。

それよりも前に使用したことによる身体への異変で病院に通院していたとのこと。

その際に、薬物治療を行うとなれば尿検査だったり違法薬物かどうかが分かるかどうかは別として薬物中毒になっていることなどは分かっている事になる。

 

ではなぜ医師は患者とはいえ、薬物違反かもしれない事を告発しないのか。

そこにあるのが医師法で定められている守秘義務

患者の情報は特別に例外が認められている場合や、他の法律上で義務とされる場合にしか開示はしちゃいけないから、という。

そりゃそうだよね!ってなるんです。今であればよりいっそう個人情報の漏洩!とか言われる時代だし、言うわけないって。

 

じゃあ例外ってどんなの?となるので念のためさくっとまとめてみる。

  • 医療機関内での治療情報の共有

患者さんにに適切なケアを提供しようと思うと、医師、看護師、検査技師などに治療に必要な情報 を共有する事が必要になる。こういう場合、守秘義務違反は正当化されるみたい。でも、患者の利益にとって必要な範囲を超えるものであってはならないとはされているので、治療を提供するうえでの必要範囲内。

  • 法的な要請

自動車の運転をするのが危険があるからNGとされている指定疾患の患者さんだったり、児童虐待の疑いがある患者さんについて報告を義務づける法律があるとき。

※ちなみに児童虐待防止法児童福祉法があるので、虐待によって怪我をするなどで医師がその異変に気がつくなどした場合には、通報義務が適用されるようです。

  • 患者さん以外に危険が及ぶ可能性

患者さんから危害を受ける危険性のある人に対して、医師が、患者の秘密情報を伝えるという倫理的義務を負う場合とのこと。患者さんが精神科医に他者を傷つける計画を明したときや、HIV患者が配偶者やパートナーと感染防止策をとらずに性交渉を続けようとしていることが判明した場合が当てはまるみたいです。

※参照

医の倫理の基礎知識|医師のみなさまへ|医師のみなさまへ|公益社団法人日本医師会

 

ということで言う事も出来るけど、言わなきゃいけない義務はない。

刑事訴訟法に関しても、「何人でも犯罪があると思料するときは告発することができる」と定めているのであくまで「出来る」の範囲内。

 

ただ、「官吏または公吏は告発をしなければならない」ってことで

公務員には告発義務があるみたい。そういう意味では、国立病院や公立病院の医師の場合にはこれに値する気がする。

でも公務員であっても公務員法上、公務上っていう条件があるから公務にあたっていない場合は通常の人と同じ扱いで、義務はないみたい。

 

これを見てて思ったのは、確かに児童虐待とかみたいに法律はないものの

薬物乱用に関しては例外適用の3つめに該当するんじゃないかなと。

確かに身体的な症状は本人だけだとして、精神状態が不安定になることで周囲の人に危害が及ぶ可能性は十分にあるんじゃないのかなって。

実際、今回逮捕という形で終了したけど、本人自身の命に危険が及ぶ場合だってあると思うし治療を続けるだけで、その根本を阻止出来ないのにはちょっと違和感。

 巻き込まれてしまうかもしれない恐怖からの自衛本能

ただ実際、交通事故を目撃しても恐怖から立ち去る人もいるし

以前に起きた幼児誘拐事件で言えば、ある男性が誘拐して家に監禁していてそこにはその当事者2人以外に、容疑者の母親が一緒に暮らしていて。逮捕された時、引きこもりの息子に反するのが怖くて言えなかったとのこと。

きっと義務指定のある虐待もそうで。そうだと思っても保護施設が観察訪問にきたとしたら、きっと情報を知り得る医師を親は疑うだろうし。

殺人事件で言えば、最終重要参考人として裁判の証言者として容疑者と顔を合わせる事になるというリスクもある。

怖いことに巻き込まれたくない、あくまで被害者を思ったとしても自分は関わりたくないという本能が動くのかもしれない。

それはそれで、そういった人達を守りきれないシステムにも問題があるのかな。

 

勿論守秘義務は重要で、きっとこれを絶対にしてくださいと通報を義務化したところで、納税のように義務化していてすら守られない事象だって発生するだろうとは思う、、

でも色々な法律が存在するが故に制限されることもあるし、犯罪をそのままにしてしまう可能性を生み出してるのかもと思うと、世の中の仕組みづくりって本当に難しいなと。

 

法律とか犯罪心理学とかも学んでみたいなと思った土曜日。

 

とにかく相棒はいつも色々先取りして脚本がかかれてて好きです。

現代社会の問題を事件の軸にしていて見ていていつも考えさせられる。

 

よし!寝よう。笑

バレンタインにこんな話w

世の中、もっと愛に溢れたらいいねっていう気持ちもだけど

家庭と結婚の神のユノの祝日ではあるけど、聖バレンタインが禁止されている結婚を秘密で兵士にさせて処刑された日でもあるので。

ローマ帝国皇帝としては兵士の士気をあげるために禁止したわけだけど、

愛する人と一緒になるのが1番と信じた聖バレンタイン。

それぞれ価値観・考えが違っただけで間違っているわけではなくて。

あくまでその時の法によって善悪で切り分けれてしまったという。

法治国家の中で人の心理的な動きを考えると色々深い。

 

個人的な見解なので、不快に思う方がいたらすいません。

 

うーん。ちょこ食べてねよう!

皆さんも愛情を大切に。笑顔でね。